2008年2月11日月曜日

忘れられない∞

今月の日経エンタテイメントの表紙はしょこたん(中川翔子)。迷わず手にとってしまった・・・

日経エンタテイメントは旬の俳優を取り上げたり、流行の映画や音楽、はたまた芸人の情報まで
掲載されているので非常に面白く、今の流行を知ることができるのでよく買うのだが、今月号で
目がとまったのは、一つの募集企画だった。

「あなたにとって忘れられない□□は?」という募集だった。
(実際に買ってないので正確な募集コピーではないかもしれません。ごめんなさい)

現在オーディオブック(様々なテーマについて語られたを音声を録音したモノ)を、ipodなどに
おとして移動中に聞いたりするのが人気になってきているが、この募集の優秀者の作品は
プロの手によってシナリオ化され、ネット上に実質世界へ配信するというものだった。
(賞金も30万もらえる気がする)

そこで、自分にとって忘れられない□□とはなんだろうかと考えてみた。

それはサッカー部(私は高校時代サッカー部に所属していた)の先輩が、高校最後の選手権で
相手校に敗れた時にいった言葉だった。

順調に先輩たちは勝ち進んでいた。もともと新人戦では県で優勝するくらいの実力はあったから
そんじょそこらの高校には気合だけで勝ってしまう。順調にチームは波に乗って士気も上がり、
県下に存在する二つの強豪私立高校に挑む準備も整っていた。毎年、この私立の二校のどちらか
が全国大会に出場している。
私立は優秀な人材が集まる上に、一校は体育科で圧倒的な練習量を誇るというまさに鬼に金棒状態
で、私の県内では実質この二校の争いになる。

しかしこの二校を避けて全国大会には出場することができない。先輩たちの時代はこの二校にも
勝てる可能性も持っていた。そして万全のモチベーションで強豪の一校と衝突することになる。
これに勝てば全国のフィールドは見えてくる。先輩たちの顔をいつになく真剣で集中力も高まり、
それでいて試合を楽しむ余裕も感じられた。これはいくかも。と期待が胸の中で大きく膨らむ。

前半。接戦だ。相手も余裕しゃくしゃくではない。先輩たちの攻撃が相手にとってどれだけ恐ろしかった
だろうか。強豪たるプライド、勝って当たり前。そう周りから見られる相手校より、むしろ挑戦者の先輩
たちの方がのびのびとサッカーでき、その分チャンスもできる。しかし腐っても強豪。あっという間に
ボールをこちらのゴールに蹴りこむと、二点目も早かった。前半は2-0。先輩たちは苦しい状況
に立たされる。

後半。相手は追加点を取ろうと躍起になるが、こちらも黙ってはいない。先輩たちのサッカーに
対する執念が一つのゴールを生み出した。ベンチは全員立って喜び、さらに大きな声援をフィールド
に飛ばす。刻々と無残にも時間は終了のホイッスルへ針を進める。まだだ。まだ終わっていない。
先輩たちのもう追撃に相手チームは守るしかなかった。しかし・・・・その壁は高かった。
追加点を取れずそのまま終了の合図が鳴る。

高校最後の試合が終わった。負けて悔しくないはずがない。先輩たちは涙する。そして
監督が決して慰めではなく選手をそして全員で戦った一つの試合を褒めた。

私たちは先輩たちの輪に加わり、なんて声をかけていいかも分からず、ひたすら涙を堪えていた。

そんな時、チーム内でも人一倍頑張りやで、才能溢れる先輩が私たちに向かっていった。

「お前らに恥のない試合を見せれてよかった・・・」

私はこの言葉を聞いたとき、それまで我慢していた涙だったが、ダムが決壊したように止まらなく
なった。

この一言に込められている言葉の重さを感じとったからだ。
三年間、汗を流し続け、いくらつらくとも更に上を目指して努力する日々。その積み重ねを
結果はどうあれ一つの試合にぶつけた想い。そしていくら望もう得ることはできない全国の
フィールド。

一つの募集コピーから思い出したこの言葉は私の中にしっかりと根付いていた。
私にとっての一つに理想形。

誰に見せても恥のない人生を送る為に、不器用で泥臭かろうが決してあきらめず
懸命に生きていきたい。

この言葉を胸に。

長々とすみませんでした。
以上がこ私にとって忘れられない□□です。

さてあなたにとっての「忘れらない・・・」は???

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