2008年2月10日日曜日

ウェブ時代をゆく~いかに働き、いかに学ぶか~


梅田望夫さんの「ウェブ時代をいく」。この内容は僕の今後の人生を航路を変えてしまうくらいに
衝撃的だった。


インフラとして整備がほぼ整ったネット上には、玉石混淆ながら様々な情報が溢れかえっている。
自分がこれぞよと思える対象があれば、実に早く、効率的に、安く、その対象の情報を得ることが
できる。さらにblogを個人メディアとして自分を発信することで生まれる不特定多数の反応、
またSNSにおいて生み出され大きく広がる人脈ネットワーク。これらサイバースペースの繋がりが
現実世界にまで大きく影響を及ぼす時代になってきている。

著者はこれをウェブ上を「もう一つの世界」として表し、この世界がこれからますます多くの人たちに
よって発展していく述べる。「もう一つの世界」を主に形成するインターネットを高速道路に例え、
自分の知りたいことを本人のやる気次第で年齢を厭わず深く学べ、誰にでも専門性の高い
知識を簡単に高速に手に入れることができる。

この事実を踏まえた時、これからは自分の「好き」にどれだけ没頭できるかが
人生をサバイバルする手段ということに強く納得した。

のめり込める対象があるかないかで、高速を爆走できる人で、どの高速に乗ろうかと迷うばかりで
いつまでも前に進めない人に極端だが分かれてしまうからだ。その差は大きい。高速だから
どんどん差がつく。

こう考えると自分の好きなことは何なのか、自分のやりたい仕事は何なのか。と誰もが幾度となく
突き当たる壁に出くわす。考えても考えても、答えはなかなかでず、途中で思考をほっぽりだして
しまう。
(好きを見つけるための方法として著者はロールモデル思考法を提案しているので是非本書にて
確認して欲しい)

自分もそうだったが、こうなると将来の仕事としてブランド名や知名度の高さに縛られた
職探しになってしまう。

そして安定や周りの目を気にした一般的価値観に流され後悔することになる。(今の自分だ(笑))

好きを貫くことその分野の専門家に近いポジションまで走り抜けることができるインフラが
整っているのに重要な好きが見つからない。だから周りに流される。

仕事は一度やってみないとわからない。好きを仕事にできる人なんてほんの僅かだよ。という
意見はあるけれど、やっぱり自分がどれだけ仕事を愛せるか、どれだけ自分がその分野を極めたい
と思うかが、結局は仕事の成果にも現れてくるのではないかと思う。(言い訳)

働かせてもらえるだけでありがたいという人もいる。全くその通りだ。しかし好きを貫いて高速を
かっ飛ばしている人に果たしてスタートダッシュで出遅れている今、追いつけるのか。
生き残ることができるのか。不安は募る。

しかし著者の言いたいことはこの大きな変化をマイナスに捉えることではない。
自分が見直さなければならない点も数多くある。時間の使いかたや、好きを見つける努力。
自分に足りないスキルや一歩を踏み出す勇気。

できることから始めよう思う。
この変化は著者のいうようにチャンスでもある。

変化をプラスに捉え今一度自分をリセットし、考え直したいと思う。
人生をうずめる何かを探す旅は今がスタート。開始のホイッスルを鳴らしてくれた著書に
感謝したい。

是非同年代の人にはこの本を読んでもらいたい。

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