2008年2月28日木曜日

地頭力を鍛える

頭が切れる人。頭の回転が早い人。常に良いPLANを練り上げる人。

こんな人たちの頭の中はどうなっているのか。取り組んでいる課題について
どう考え、どう落とし込んでいるのか。

その答えの片鱗が本書にはあります。

目の前の問題についてどう考えて、解決、改善、改革に持ち込めばよいのか。そう悩む方は
多いはず。そんな時に有効な考え方を本書は3つ具体的に提示しています。

それは、

「結論から」「全体から」「単純に」

です。この考え方は、実に論理的であり、この手順通りに考え、一つの答えを出すことにより、その答えには整合性、合理性、一貫性が自己流の思考法に比べて格段に高く自然に備わり、相手に「なぜ?そうするのか」と問われた際には、きちんと解を説明できるレベルに達すると私は思う。

しかし、重要なのはこの思考法に自分らしさをプラスすること。確かにこの思考法は考え方の
原点ともいえるし、世の中に潜む答えのない問題の大部分において、解を示せるようには
なると思うのだが、どこか硬く、頭でっかちな点は否めない。
私は遊びのような部分が少したりないのではと直感的に感じている。論理の塊には、説得力は
あるが、相手の心を動かす、相手の心に訴える感情的部分はない。

その部分を自分らしい遊びを加えることでさらに柔軟な解が導かれるのではないかと思う。

本書において、著者も直観力の重要性について述べていることからこの遊びの部分で
どう人と差別化するかが大切なのであろう。

基本的思考法を学び、自分だけの遊びの思考で一段階発展させることで、無限大の可能性
に溢れる解決策が生まれるのだとおもう。

そう考えたとき、基礎の部分となる上記3つの思考法を取り入れることは、もはや外せない。

本書は本当に必読です。
(特に感覚的にもの事を考え、論理的に説明するのが苦手な私のようなタイプの方には(笑))


2008年2月17日日曜日

効果的な英語学習

英語は今後常識となる。
こんな一言を人事のおえらい方がおっしゃっていた。
もはや英語の重要性を意識しない人の方が少ないのかもしれないなと自分は思います。
エリート=英語ぺらぺら  っていう方程式が頭に浮かぶのはもう古い価値観だろうか(笑)
しかし、きょうび、ビジネスシーンにおいて英語が使われる場面が増えているのは確か。

では。

効率的、効果的の二拍子がそってかつ、成果がすぐに見える学習法とは何か???


と探す人も多い。(自分もその一人)

でも語学はセンスもあるだろうけど、継続がものをいう分野のように思う。

TOEICの点数がお世辞にも高いとはいえない自分ですが(700点台・・・)

英語が大嫌いで高校時代全く勉強しなかった自分が、大学に入ってから一応この点数まで英語力を
高めることができたその過程の試行錯誤の上で、これはよかった勉強法を紹介したいと思います。

1.最初にやったのが徹底的な英語文法のやり直し。
コレに関しては、ふと書店で手に取った参考書が効果絶大たった。心底お勧めの品である。

安河内の英語をはじめからていねいに (上) (東進ブックス―名人の授業)

安河内の英語をはじめからていねいに (下) (東進ブックス―名人の授業)

この参考書は逸脱。英語の文法をここまでやさしく噛み砕き、理解を促してくれるのかと目から鱗です。
この本と出合わなければ、英語嫌いは一生治らなかったかもしれません。

2.NHKの英語シリーズを見る。
ベタかもしれませんが効果は絶大。非常に分かりやすく、そして面白く番組を構成しているので
継続して見続ければ、徐々に力が蓄えられていきます。
特によかったのは、

NHK テレビ新感覚☆わかる使える英文法 2007年 04月号 [雑誌]
このシリーズは英文法の痒いところに手が届くような爽快感を味わえるほど、今まであやふやだった
知識を補ってくれます。

3.ひたすら海外ドラマ。
生きた英語のフレーズを聞いて、耳に残す。そしてできれば実際に使ってみる。
これは聞いた話ですが、英語力のかなり高い人がどうやってそこまで英語できるようになったの?
と聞いた時、家では英語のドラマを流しっぱなしにしている。それがよかったと答えたそうです。

決してすべて真剣に見るのではなく、耳で英語を聞いておく。ふと気になるフレーズが頭に
飛び込んできたときは、リピートしてみたり、英語字幕で文法を確かめたりして、英語力を高めた
そうです。これは普段から英語に接するという意味でも役立つ勉強法かもしれません。

ちなみにですが私が今までに見た海外ドラマは、

  1. 24(シーズンⅠ~Ⅴ)
  2. プリズンブレイク(シーズンⅠ~Ⅱ)
  3. グレイズアナトミー(シーズンⅠ~Ⅱ)
  4. トゥルーコーリング
  5. フルハウス(最新シーズン以外全部)
  6. デスパレートな妻たち(シーズンⅠ)
結構見てます(笑)

4.雑誌を見るようにする。
英語の雑誌(英語でしゃべらないとやAERA English)等を定期的に読んでいます。

5、発音の勉強。
これListening対策に効果的。読めない英語は聞き取れないと、どの英語の達人もおっしゃっています。
そこでお勧めなのが、
英語耳 発音ができるとリスニングができる

著者の体験談もちりばめられていて楽しみながら発音が学べます。

(番外)TOEICについても私には師匠がいます。

TOEIC Test 「正解」が見える【増補改訂第2版】

このキム師匠の参考書をやって望んだスコアは100点以上がりました。
(ちなみにこの参考書を薦めた友人二人も100点以上アップしました。すげw)
師匠の参考書はすべてのシリーズお勧めです。短期間で点数が必要な方は是非手にとって
みてください。


以上。出し惜しみさく、ノウハウを発信してみました。
このどれか一つでも皆さんの英語力向上に役立てば、非常にうれしく思います。

また、こんな勉強法、本がいいよというお勧めありましたら是非教えてください。

(ノウハウ結構ベタでしたね。すみません)

2008年2月16日土曜日

自分の人生について考えてみる。

最近専ら、

自分の好きなことは何かを探している自分がいる。



なんで好きなことを探すのかというと、成功している人の殆どは好きなことを貫いてその分野
で活躍しているから。プロ論の中のインタビューでも好きなことをやれっていう発言が何度も
登場する。

じゃ俺は成功したいのか。きっとそうだろう。人間の誰もが望む幸せを手にしたいんだと思う。

小さい頃から、周りにの環境や人に流され、周りの目を常に意識して生きてきた。
一貫して何かをやり通したというとサッカーくらいのもの。これは小学2年から高校卒業まで
続けた。
でも、そこから何を得ることができたんだろう??体力?、運動神経?、刺激しあった仲間?
青春の日々?どれも大切なもので自分の糧となっているものだけれどこれで社会を生き抜いて
いくとなるとどうやって??ってなる。

自分にはコレと言えるものが何も無い不安から、入社してから自分の価値を見出してもらえるのか?
この就職先は自分が心から行きたいと思える場所ではないのになぜいくのか?

ここでもまた、周りの目、プライドが俺の人生の道を決めたのかもしれない。

このまま流されていいのかっていう不安ばかりが募り、好きを仕事にして成功している人が
輝いて見えてしかたない。

俺は今、何をすればいいのだろう。

がむしゃらに本をよんで知識の幅を広げる??
やってみてるけど、コレが本当に役立つのか、コレで自分が変わるのかを考えると?マークばかり
が宙を舞う。

ロールモデルを探す??
IT、語学、イラストレーター、広告、会計どれも専門知識を持っている人はカッコいいし、
俺もこの専門家みたいになりたいと強く思う。
悩んでいても仕方ないしとりあえず、ビギナーとして入門口を通ってみるけれども、
先にはとてつもない遠い地平線が広がっているし、前には誰もいない。その上道しるべも
給水所もない。どうすればいいのだろう。自分が前に進んでいるのかもわからず、途方に暮れる。
そう考えていると、この分野が本当に好きなのかって首をかしげる。
また、自分が知りたい分野を見つけてかじるが、同じことの繰り返し・・・・

小さい頃からあきっぽい性格だった俺は、始めるときば目を輝かせるくせに、嫌な部分が見えてくると
直ぐに放り投げる。良い部分しか見ないで、泥臭くて不安で、苦しい部分はそっちのけ。そこをきちんと
見てそれでもコレがしたいっていえるものを見つるべきなのだろうが、何がそれに当てはまるのか
自分でも分からない。

自分の為や周りの評価に関る事柄にはそれなりに、自分が納得するまで貪欲にコツコツ継続する
のは俺の強みの一つなのかなって思うけど、そんな周りや環境を無視して、時間立つのも忘れて
没頭できる何かを今求めているのだとおもう。

もう、流されるのも、中途半端にするのもいや。コレっていうのもに出会いたい。たとえそれが
いばら道であって体中が傷だらけになっても、自分を信じて進み続けれる。

そんな自分の道を今必死で探している。

こんなちっぽけな自分に、もやもやした気持ちを抱えた自分に、嫌気が差してどうしようもないけど、
解決できるのは自分だけなのだから逃げずに向き合い、叱咤激励する。しかないね(笑)

見るとやる気になるお勧めDVD

落ち込んだ時、やる気が出ない時、勇気が欲しい時、失恋した時、人生でであうであろう
こんな様々な「時」に私はその時の答えをDVDに求めます。

自分と同じような境遇にいる主人公に気持ちを投影して直面したその困難な状況や
やり場のなくなった気持ちをどう乗り越え、整理するのか、それを手本として現実に持ち運びます。

その手法をそのまま真似ることはほとんどありませんが、前向きであきらめない姿勢や強い気持ち
を映像と通して与えてもらうことでポジティブになれるから私はよくDVDを見るのだと思います。

では今回はそんな私がお勧めするDVDをご紹介。

まず、自分を曲げない、困難にも絶対に逃げない、そして最後に結果を出すカッコいい一人の
日常を描いた私が5~7回は見返したドラマ。





はいっキムタクばかりですが何か??カッコいいっす。

次はこれは笑える。つらいことなんてどっかいっちゃうDVD



特にファーストシリーズがおもしろい。上田のキャラがもう最高ドンと来いっ。



これも最初から最後まで笑わせてくれます。もうマキオの表情が面白すぎるっ。しかも男前。
やくざの跡取りを継ぐために、高校に入りなおして、一から勉強をやり直すなかで気づく人の
温かさや必死に勉強と戦う姿は言葉では表せない力を見ているものに与えてくれます。

次は涙なしでは見ることのできない感動のストーリー。



映画館で二回、そしてDVDも持ってます。理想の愛の形ではないでしょうか。
今、あいにゆきますの真意が分かったとき、思わず涙がこぼれ、感動でゾクゾクします。
恋人と一緒に見て欲しいDVDNo1です。

今回は以上。このシリーズも継続的に取り上げていきたいと思います。

2008年2月14日木曜日

人間界は自分と自分以外の人間で成り立っている。

「15秒でツカみ90秒でオトす アサーティブ交渉術」


あなたは15秒で相手の記憶に残り、これから一緒に仕事をしたいと思わせる自己紹介ができますか?

「アサーティブ交渉術とは」、相手から気持ちよく「YES!」をもらうコミュニケーション方法。自分の仕事を、よりスムーズに、より効果的に進めるスキルです。
本書P24より引用。


ビジネスになるとついつい自社のメリットや自分の利益になることばかりを話がちになってしまう。
それはそれで大切だが、それだけで、交渉事がうまくいく確率は低い。

会話の基本、相手の立場に立つことを追求し、かつ媚びへつらうのではなく、きちんというべき事はいうのが重要だ。では何をきちんというのか。いわないと相手のデメリット(損になること)になることである。
それは相手の信頼にも繋がる。しかし、きちんと相手に物言う為には徹底的な事前準備も必要だ。


言葉というのは、自分のアイデアや考えを伝えるためにあり、人間誰もが一人で生きていけるのならばとうに錆びれて進化の過程で消えているばず。消えていないのは意思のコミュニケーションが人間にとって重要だからである。言葉は世界に自分一人ならば必要はない。

自分以外の人がいるから初めて活きる。その言葉の本質を考えたとき、生きる為に活きる言葉を使う為には、相手目線の言葉遣いが求められる。

自分が成果を出すためには周囲の協力が必要であり、提案するのも人、頼みごとするのも人、
意見をいうのも人だからだ。

では相手目線の言葉とは何か。普段普通に実践できているのものも多いが、意外にこれをする(いう)
のが相手目線なのかと知らない場合も多々ある。(自分ひとりでは学びにくい)

本書はその相手目線にたった時、有効な行動、適切な言葉を説いてくれているように思う。
言葉の遣い方一つで、取り巻く環境や結果、相手の行動は大きく変わる。

本書に記載されている、アサーティブ交渉術は知っていてまず、損はない。
状況に応じた適切な対人コミュニケーションの幅が広がると思う。

15秒の効果的な自己紹介も結局は、短い時間でどれだけ相手に自分のことを理解してもらい、
先のプロジェクトや関係をスムーズしていく為に構成する、言葉の連なりなのだ。



2008年2月13日水曜日

プレゼンという名のプレゼントはまだいりまへん。

プレゼンは社会人になると避けては通れない。喋るのが苦手でプレゼンの経験がそんなに豊富で
ない僕にとっては一つのネックになっている。心臓ドキドキ、前日も眠れない。そして当日は唇の色
が紫(笑)でも誰かの為に提案したり、自分のアイデアで人に幸せ(メリット)を与えられたらって思う
と勉強はしなくてはって思う。

プレゼンが気持ちいいと感じることができるその暇でのもがき苦しみの過程をブログに乗っけていこう
と思う。

まずは参考になったblogの紹介。


このシリーズには口があんぐりあいて塞がらなった。なんの為にプレゼンを行うのかを改めて考え
れさられる。ここに述べられてることを意識するのとそうでないのとでは雲泥の差が生まれるのは
目に見える。緻密な準備と考え抜かれたアイデアがあり、それに加え聞き手の立場を考える。
この領域に達するまでにはまだまだ先の見えない道を進まなければならない。


まさに今の僕と同じ状況だった方がいかに考えプレゼン恐怖症を克服したのか。この考え方は恐怖心を かなり和らげてくれます。
プレゼンといえば便利なツール、パワーポイント。クールに使いこなせれば、あいつは出来ると思われる
可能性がぐんっと上がります。実際に役立ち知ってて得するパワポの10の技術。

まだまだこのテーマに関して追求し、ためになる情報が見つかれば紹介してきます。
できれば僕自身の経験に基づく有益な情報も成長するに伴いのっけたいと思ってます(成長すれば・・・)

次は昨日図書館でよんだプレゼンに関する本のメモ。箇条書きですがほぼ引用なので
色を変えます。

話し方の三原則

1. わかりやすく
2. 簡潔に
3. 印象深く
わかりやすく

わかりやすい話とは道路案内にている。現在の立ち居地を示し、こらから向かうべく目的地をどういった道筋で進めばよいかがわかる。こういった相手にとってわかりやすい話を意識する。

まず話すテーマを言う。(具体的に)道筋を示す。<アウトラインの提示>

常に聞き手の立場を考え配慮を忘れない。

具体例を挙げることで相手の理解はぐっと深まるが、相手がその具体例をどう捉えるかを事前に想定しておくことが必要。Missleadが起こる可能性があればキーワードを示して自分が何をいいたいかを示す。

共通言語は話すこと。社内用語や自分よく使う言葉でも聞き手は理解できない場合がある。

話す順序に気を配る。

順序と整理

時間と場所(この順序で進める。時→空間)

原因、結果(結果、原因、原因と考えられる節々の順序で話す)

簡潔な話の条件

無駄を省く

短い時間では話すテーマを一つに絞る(5W1Hをうまく使って話を膨らます)

核心を突いた一言を用意する。

話したいテーマの要点。しかしその要点の細かく説明できる根拠が必要である。

要点を押さえる。

時間の許す限り自分の頭で思考を巡らせて自分なりの答えを見出す。

その答えを相手に一言二言で理解してもらうためにはどうすればよいかを考える。



相手の印象に残る話し方

切り出して聞き手の気持ちをこちらに向ける

質問形式で話を始めたり、日常生活でふと気になったことなどをうまくテーマに

絡めて話すのがよい

話の全体を通じてメリハリをつけ、聞き手の心を動かす話し方をする

起承転結で構成すると聞き手にも話が頭に入りやすい。

起・・・話の導入、テーマはなにか

承・・・デーマを掘り下げる、具体例を出す。

転・・・それを受けてどうする?どうなった?どうしたい?

結・・・だからこうなる、こうしたい、こうしたらいいと思う

記憶に残る一言で締めくくる。



たぶん読んだのは↑↑↑(借りなかったのではっきりしなくて)


驚くほど、プレゼンの極意Part1に近い考え。今このblogを書いててびっくりしました。
このシリーズは発信できる情報が集まり、整理できしたい順次綴っていきます。

サーバの知識

今後つぶしの効くスキルであり、見につけておけば必ず役立つ知識
それがウェブリテラシー。第一弾としてサーバについての改めて勉強してみた。





本書は非常に分かりやすく、サーバに始まりインターネットの基本になる
ネットワークの知識も網羅している。

特にネットワーク構築におけて不可欠なIPアドレスを初心者でも分かるように説明し
その設定の仕方も具体例を交えて示してくれている。

初歩の初歩だが、基礎ができていないと先には進めない。

初級シスアドの所得を目指す方々にも勧めたい。(もうこの資格なくなるのかな)

去年秋のシスアド試験はぎりぎり合格できたが、この本を読んでいれば、
午後のサブネットマスク設定の問題ももう少し得点できたかもなぁ・・・


2008年2月11日月曜日

忘れられない∞

今月の日経エンタテイメントの表紙はしょこたん(中川翔子)。迷わず手にとってしまった・・・

日経エンタテイメントは旬の俳優を取り上げたり、流行の映画や音楽、はたまた芸人の情報まで
掲載されているので非常に面白く、今の流行を知ることができるのでよく買うのだが、今月号で
目がとまったのは、一つの募集企画だった。

「あなたにとって忘れられない□□は?」という募集だった。
(実際に買ってないので正確な募集コピーではないかもしれません。ごめんなさい)

現在オーディオブック(様々なテーマについて語られたを音声を録音したモノ)を、ipodなどに
おとして移動中に聞いたりするのが人気になってきているが、この募集の優秀者の作品は
プロの手によってシナリオ化され、ネット上に実質世界へ配信するというものだった。
(賞金も30万もらえる気がする)

そこで、自分にとって忘れられない□□とはなんだろうかと考えてみた。

それはサッカー部(私は高校時代サッカー部に所属していた)の先輩が、高校最後の選手権で
相手校に敗れた時にいった言葉だった。

順調に先輩たちは勝ち進んでいた。もともと新人戦では県で優勝するくらいの実力はあったから
そんじょそこらの高校には気合だけで勝ってしまう。順調にチームは波に乗って士気も上がり、
県下に存在する二つの強豪私立高校に挑む準備も整っていた。毎年、この私立の二校のどちらか
が全国大会に出場している。
私立は優秀な人材が集まる上に、一校は体育科で圧倒的な練習量を誇るというまさに鬼に金棒状態
で、私の県内では実質この二校の争いになる。

しかしこの二校を避けて全国大会には出場することができない。先輩たちの時代はこの二校にも
勝てる可能性も持っていた。そして万全のモチベーションで強豪の一校と衝突することになる。
これに勝てば全国のフィールドは見えてくる。先輩たちの顔をいつになく真剣で集中力も高まり、
それでいて試合を楽しむ余裕も感じられた。これはいくかも。と期待が胸の中で大きく膨らむ。

前半。接戦だ。相手も余裕しゃくしゃくではない。先輩たちの攻撃が相手にとってどれだけ恐ろしかった
だろうか。強豪たるプライド、勝って当たり前。そう周りから見られる相手校より、むしろ挑戦者の先輩
たちの方がのびのびとサッカーでき、その分チャンスもできる。しかし腐っても強豪。あっという間に
ボールをこちらのゴールに蹴りこむと、二点目も早かった。前半は2-0。先輩たちは苦しい状況
に立たされる。

後半。相手は追加点を取ろうと躍起になるが、こちらも黙ってはいない。先輩たちのサッカーに
対する執念が一つのゴールを生み出した。ベンチは全員立って喜び、さらに大きな声援をフィールド
に飛ばす。刻々と無残にも時間は終了のホイッスルへ針を進める。まだだ。まだ終わっていない。
先輩たちのもう追撃に相手チームは守るしかなかった。しかし・・・・その壁は高かった。
追加点を取れずそのまま終了の合図が鳴る。

高校最後の試合が終わった。負けて悔しくないはずがない。先輩たちは涙する。そして
監督が決して慰めではなく選手をそして全員で戦った一つの試合を褒めた。

私たちは先輩たちの輪に加わり、なんて声をかけていいかも分からず、ひたすら涙を堪えていた。

そんな時、チーム内でも人一倍頑張りやで、才能溢れる先輩が私たちに向かっていった。

「お前らに恥のない試合を見せれてよかった・・・」

私はこの言葉を聞いたとき、それまで我慢していた涙だったが、ダムが決壊したように止まらなく
なった。

この一言に込められている言葉の重さを感じとったからだ。
三年間、汗を流し続け、いくらつらくとも更に上を目指して努力する日々。その積み重ねを
結果はどうあれ一つの試合にぶつけた想い。そしていくら望もう得ることはできない全国の
フィールド。

一つの募集コピーから思い出したこの言葉は私の中にしっかりと根付いていた。
私にとっての一つに理想形。

誰に見せても恥のない人生を送る為に、不器用で泥臭かろうが決してあきらめず
懸命に生きていきたい。

この言葉を胸に。

長々とすみませんでした。
以上がこ私にとって忘れられない□□です。

さてあなたにとっての「忘れらない・・・」は???

2008年2月10日日曜日

ウェブ時代をゆく~いかに働き、いかに学ぶか~


梅田望夫さんの「ウェブ時代をいく」。この内容は僕の今後の人生を航路を変えてしまうくらいに
衝撃的だった。


インフラとして整備がほぼ整ったネット上には、玉石混淆ながら様々な情報が溢れかえっている。
自分がこれぞよと思える対象があれば、実に早く、効率的に、安く、その対象の情報を得ることが
できる。さらにblogを個人メディアとして自分を発信することで生まれる不特定多数の反応、
またSNSにおいて生み出され大きく広がる人脈ネットワーク。これらサイバースペースの繋がりが
現実世界にまで大きく影響を及ぼす時代になってきている。

著者はこれをウェブ上を「もう一つの世界」として表し、この世界がこれからますます多くの人たちに
よって発展していく述べる。「もう一つの世界」を主に形成するインターネットを高速道路に例え、
自分の知りたいことを本人のやる気次第で年齢を厭わず深く学べ、誰にでも専門性の高い
知識を簡単に高速に手に入れることができる。

この事実を踏まえた時、これからは自分の「好き」にどれだけ没頭できるかが
人生をサバイバルする手段ということに強く納得した。

のめり込める対象があるかないかで、高速を爆走できる人で、どの高速に乗ろうかと迷うばかりで
いつまでも前に進めない人に極端だが分かれてしまうからだ。その差は大きい。高速だから
どんどん差がつく。

こう考えると自分の好きなことは何なのか、自分のやりたい仕事は何なのか。と誰もが幾度となく
突き当たる壁に出くわす。考えても考えても、答えはなかなかでず、途中で思考をほっぽりだして
しまう。
(好きを見つけるための方法として著者はロールモデル思考法を提案しているので是非本書にて
確認して欲しい)

自分もそうだったが、こうなると将来の仕事としてブランド名や知名度の高さに縛られた
職探しになってしまう。

そして安定や周りの目を気にした一般的価値観に流され後悔することになる。(今の自分だ(笑))

好きを貫くことその分野の専門家に近いポジションまで走り抜けることができるインフラが
整っているのに重要な好きが見つからない。だから周りに流される。

仕事は一度やってみないとわからない。好きを仕事にできる人なんてほんの僅かだよ。という
意見はあるけれど、やっぱり自分がどれだけ仕事を愛せるか、どれだけ自分がその分野を極めたい
と思うかが、結局は仕事の成果にも現れてくるのではないかと思う。(言い訳)

働かせてもらえるだけでありがたいという人もいる。全くその通りだ。しかし好きを貫いて高速を
かっ飛ばしている人に果たしてスタートダッシュで出遅れている今、追いつけるのか。
生き残ることができるのか。不安は募る。

しかし著者の言いたいことはこの大きな変化をマイナスに捉えることではない。
自分が見直さなければならない点も数多くある。時間の使いかたや、好きを見つける努力。
自分に足りないスキルや一歩を踏み出す勇気。

できることから始めよう思う。
この変化は著者のいうようにチャンスでもある。

変化をプラスに捉え今一度自分をリセットし、考え直したいと思う。
人生をうずめる何かを探す旅は今がスタート。開始のホイッスルを鳴らしてくれた著書に
感謝したい。

是非同年代の人にはこの本を読んでもらいたい。