2008年2月28日木曜日

地頭力を鍛える

頭が切れる人。頭の回転が早い人。常に良いPLANを練り上げる人。

こんな人たちの頭の中はどうなっているのか。取り組んでいる課題について
どう考え、どう落とし込んでいるのか。

その答えの片鱗が本書にはあります。

目の前の問題についてどう考えて、解決、改善、改革に持ち込めばよいのか。そう悩む方は
多いはず。そんな時に有効な考え方を本書は3つ具体的に提示しています。

それは、

「結論から」「全体から」「単純に」

です。この考え方は、実に論理的であり、この手順通りに考え、一つの答えを出すことにより、その答えには整合性、合理性、一貫性が自己流の思考法に比べて格段に高く自然に備わり、相手に「なぜ?そうするのか」と問われた際には、きちんと解を説明できるレベルに達すると私は思う。

しかし、重要なのはこの思考法に自分らしさをプラスすること。確かにこの思考法は考え方の
原点ともいえるし、世の中に潜む答えのない問題の大部分において、解を示せるようには
なると思うのだが、どこか硬く、頭でっかちな点は否めない。
私は遊びのような部分が少したりないのではと直感的に感じている。論理の塊には、説得力は
あるが、相手の心を動かす、相手の心に訴える感情的部分はない。

その部分を自分らしい遊びを加えることでさらに柔軟な解が導かれるのではないかと思う。

本書において、著者も直観力の重要性について述べていることからこの遊びの部分で
どう人と差別化するかが大切なのであろう。

基本的思考法を学び、自分だけの遊びの思考で一段階発展させることで、無限大の可能性
に溢れる解決策が生まれるのだとおもう。

そう考えたとき、基礎の部分となる上記3つの思考法を取り入れることは、もはや外せない。

本書は本当に必読です。
(特に感覚的にもの事を考え、論理的に説明するのが苦手な私のようなタイプの方には(笑))


0 件のコメント: